第二種電気工事士筆記試験解答・解説【平成30年度下期 問11~20】

本記事では、第二種電気工事士筆記試験のうち「平成30年度下期 問11~20」について解説する。





問11

漏電遮断器に関する記述として、誤っているものは。

イ.高速形漏電遮断器は、定格感度電流における動作時聞が$0.1$秒以下である。

ロ.漏電遮断器は、零相変流器によって地絡電流を検出する。

ハ.高感度形漏電遮断器は、定格感度電流が$1000\mathrm{mA}$以下である。

ニ.漏電遮断器には、漏電電流を模擬したテスト装置がある。

 

解説

  • イは正しく、定格感度電流における動作時間が$0.1$秒以下のものを高速形漏電遮断器という。
  • ロは正しく、漏電遮断器は、零相変流器によって地絡電流を検出する。
  • ハは誤りで、定格感度電流が$\boldsymbol{30\mathrm{mA}}$以下の漏電遮断器を高感度形漏電遮断器という。
  • ニは正しく、漏電遮断器には、漏電電流を模擬したテスト装置がある。

よって「ハ」が正解となる。

 

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問12

低圧の地中配線を直接埋設式により施設する場合に使用できるものは。

イ.$600\mathrm{V}$架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)

ロ.$600\mathrm{V}$ビニル絶縁電線(IV)

ハ.引込用ビニル絶縁電線(DV)

ニ.屋外用ビニル絶縁電線(OW)

 

解説

  • イの「$600\mathrm{V}$架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)」は、地中配線に使用できる。
  • ロの「$600\mathrm{V}$ビニル絶縁電線(IV)」は使用できない。
  • ハの「引込用ビニル絶縁電線(DV)」は使用できない。
  • ニの「屋外用ビニル絶縁電線(OW)」は使用できない。

 

表 電線・ケーブルの概要と許容温度

電線・ケーブル説明許容温度()
600Vビニル絶縁電線(IV電線)主に屋内配線に使われる絶縁電線。$60^\circ\mathrm{C}$
600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVFケーブル)屋内、屋外、地中で使えるケーブル。

※VVFケーブルは平らになっている。

$60^\circ\mathrm{C}$
600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形(VVRケーブル)屋内、屋外、地中で使えるケーブル。

※VVRケーブルは丸くなっている。

$60^\circ\mathrm{C}$
600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形(EM-EEFケーブル)屋内、屋外、地中で使えるケーブル。

※燃焼時に有害ガスを発生しないケーブルで、エコケーブルとも呼ばれているケーブル。

$75^\circ\mathrm{C}$
600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CVケーブル)屋内、屋外、地中で使えるケーブル。$90^\circ\mathrm{C}$

 

よって「イ」が正解となる。

 

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類題

 

問13

極数$6$の三相かご形誘導電動機を周波数$50\mathrm{Hz}$で使用するとき、最も近い回転速度$[\mathrm{min^{-1}}]$は。

イ.$500$  ロ.$1000$  ハ.$1500$  ニ.$3000$

 

解説

周波数を$f[\mathrm{Hz}]$,極数$p$とすると、回転速度$N[\mathrm{min^{-1}}]$を求める式は、

$$N=\frac{120f}{p}$$

であるから、 問題文の値を代入して、

$$N=\frac{120\times50}{6}=\boldsymbol{1000\mathrm{min^{-1}}}$$

 

よって「ロ」が正解となる。

 

類題

 

問14

電気工事の種類と、その工事で使用する工具の組合せとして、適切なものは。

イ.バスダクト工事 と ガストーチランプ

ロ.合成樹脂管工事 と パイプベンダ

ハ.金属線ぴ工事 と ボルトクリッパ

ニ.金属管工事 と リーマ

 

解説

金属管工事において、リーマはクリックボールに取り付けて、金属管内側の面取りをするときに使用される。

よって「ニ」が正解となる。

 

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問15

系統連系型の太陽電池発電設備において使用される機器は。

イ.低圧進相コンデンサ

ロ.パワーコンディショナ

ハ.調光器

ニ.自動点滅器

 

解説

太陽電池発電設備は、太陽光エネルギーを受けて、太陽電池により発電する仕組みである。

発電された電力は直流であり、家庭用で使用するためにパワーコンディショナを用いて交流電力に変換される。

よって「ロ」が正解となる。

 

類題

 

 

問16

写真に示す材料の名称は。

なお、材料の表面には「タイシガイセンEM600V EEF/F1.6mm JIS JET<PS>EOO社タイネン2017」が記されている。

 

イ.無機絶縁ケーブル

ロ.$600\mathrm{V}$ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形

ハ.$600\mathrm{V}$ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形

ニ.$600\mathrm{V}$架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル

 

解説

「EM EEF」と明記されているので、問12の表より「$600\mathrm{V}$ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形」と判明する

よって「ハ」が正解となる。

 

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問17

写真に示す器具の用途は。

 

イ.リモコンリレー操作用のセレクタスイッチとして用いる。

ロ.リモコン配線の操作電源変圧器として用いる。

ハ.リモコン配線のリレーとして用いる。

ニ.リモコン用調光スイッチとして用いる。

 

解説

写真に示す材料は、リモコン配線に用いるリレーである。

  • イは、リモコンセレクタスイッチである
  • ロは、リモコントランスである。
  • ニは、リモコン用調光スイッチである。

 

よって「ハ」が正解となる。

 

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類題

 

問18

写真に示す工具の用途は。

 

 

イ.VFFコード(ビニル平形コード)の絶縁被覆をはぎ取るのに用いる。

ロ.CVケーブル(低圧用)の外装や絶縁被覆をはぎ取るのに用いる。

ハ.VVRケーブルの外装や絶縁被覆をはぎ取るのに用いる。

ニ.VVFケーブルの外装や絶縁被覆をはぎ取るのに用いる。

 

解説

写真は、VVFケーブルストリッパーである。VVFケーブルの外装や絶縁被覆をはぎ取るのに用いる。

よって「ニ」が正解となる。

 

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類題

 

問19

単相$100\mathrm{V}$の屋内配線工事における絶縁電線相互の接続で、不適切なものは。

イ.絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆した。

ロ.電線の電気抵抗が$10\%$増加した。

ハ.終端部を圧着接続するのにリングスリーブ(E形)を使用した。

ニ.電線の引張強さが$15\%$減少した。

 

解説

電線を接続するときの条件は、

  • 電気抵抗を増加させない
  • 電線の引張強さを$20\%$以上減少させない
  • リングスリーブや差込形コネクタによる接続、または、ろう付け(はんだ付けする)
  • 絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分に被覆する

上記より、「ロ」の「電気抵抗が$10\%$増加した」は不適切である。

 

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類題

 

問20

木造住宅の金属板張り(金属系サイディング)の壁を貫通する部分の低圧屋内配線工事として、適切なものは。

ただし、金属管工事、金属可とう電線管工事に使用する電線は、$600\mathrm{V}$ビニル絶縁電線とする。

イ.ケーブル工事とし、壁の金属板張りを十分に切り聞き、$600\mathrm{V}$ビニル絶縁ビニルシースケーブルを合成樹脂管に収めて電気的に絶縁し、貫通施工した。

ロ.金属管工事とし、壁に小径の穴を開け、金属板張りと金属管とを接触させ金属管を貫通施工した。

ハ.金属可とう電線管工事とし、壁の金属板張りを十分に切り聞き、金属製可とう電線管を壁と電気的に接続し、貫通施工した。

ニ.金属管工事とし、壁の金属板張りと電気的に完全に接続された金属管にD種接地工事を施し、貫通施工した。

 

解説

木造での屋内配線工事では金属管工事は禁止であるから、ニの記述が適切である。

他のロ・ハ・ニは金属管工事とし、電気的に金属板と接触させているので不適切である。

よって「イ」が正解となる。

 

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