本記事では、第二種電気工事士筆記試験のうち「平成25年度下期 問31～40」について解説する。
配線図
図は、鉄筋コンクリート造集合住宅の1戸部分の配線図である。
この図に関する次の各問いには4通りの答え（イ、ロ、ハ、ニ）が書いてある。
それぞれの問いに対して、答えを1つ選びなさい。
注意
- 屋内配線の工事は、動力回路及び特記のある場合を除き$600\mathrm{V}$ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形（VVF）を用いたケーブル工事である。
- 屋内配線等の電線の本数、電線の太さ、その他、問いに直接関係のない部分等は省略又は簡略化してある。
- 漏電遮断器は、定格感度電流$30\mathrm{mA}$，動作時間$0.1$秒以内のものを使用している。
- 選択肢（答え）の写真にあるコンセント及び点滅器は、「JIS C 0303:2000 構内電気設備の配線用図記号」で示す「一般形」である。
問31
①で示す部分に取り付ける分電盤の図記号は。
解説
分電盤の図記号は「イ」である。
その他の選択肢の記号については、次の通り。
- ロは配電盤である。
- ハはOA盤である。
- ニは制御盤である。
よって「イ」が正解となる。
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類題
問32
②で示す部分の最少電線本数（心線数）は。
ただし、電源からの接地側電線は、スイッチを経由しないで照明器具に配線する。
イ．$3$ ロ．$4$ ハ．$5$ ニ．$6$
解説
イ・ロのスイッチおよびハの3路スイッチからの配線は、各イ・ロ・ハの器具に配線することになる。
このとき、電線は各スイッチの共通線$1$本＋各片切スイッチに1本（片切スイッチ$2$つのため、計$2$本）＋3路スイッチに$2$本必要となる。
したがって、②の部分の最少電線本数（心線数）は、上記を合計して$5$本となる。
よって「ハ」が正解となる
類題
- 令和3年度上期（午前） 問40
- 令和3年度上期（午後） 問39
- 令和3年度下期（午前） 問33
- 令和3年度下期（午後） 問31
- 令和2年度下期（午前） 問32
- 令和元年度上期 問37
- 令和元年度下期 問38
- 平成30年度上期 問39
- 平成30年度下期 問40
- 平成29年度上期 問38
- 平成29年度下期 問32
- 平成28年度上期 問38
- 平成28年度下期 問31
- 平成27年度上期 問34
- 平成27年度下期 問37
- 平成26年度上期 問33
- 平成26年度下期 問38
- 平成25年度上期 問34
問33
③で示す図記号の名称は。
イ．コンクリートボックス
ロ．VVF用ジョイントボックス
ハ．プルボックス
ニ．ジャンクションボックス
解説
③の図記号は、VVF用ジョイントボックスである。
VVF相互の接続を行う場合に用いるボックスである。
その他の選択肢の器具の用途は、次の通り。
- イのコンクリートボックスはコンクリート埋込用のボックスで、用途はアウトレットボックスと同じである。
- ハのプルボックスは、金属管が多数集中する場所に用いるもので、電線の接続をしたり、電線の引込みを容易にしたりするものである。
- ニのジャンクションボックスは、フロアダクト工事においてフロアダクトの交差点に設け、電線の引込み・接続をするものである。
よって「ロ」が正解となる。
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類題
問34
④で示す図記号の名称は。
イ．圧カスイッチ
ロ．プルスイッチ
ハ．ペンダントスイッチ
ニ．押しボタン
解説
④の図記号はプルスイッチである。
天井や壁などの高い場所に取り付け、ひもを引いて「入・切」を切り替える。
よって「ロ」が正解となる。
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類題
調査中
問35
⑤で示す部分の電路と大地間の絶縁抵抗として、許容される最小値$[\mathrm{M\Omega}]$は。
イ．$0.1$ ロ．$0.2$ ハ．$0.3$ ニ．$0.4$
解説
⑤で示す部分の接地工事は単相3線式$200\mathrm{V}$回路であるから、対地電圧は$150\mathrm{V}$以下である。
したがって、この部分の電路と大地間の絶縁抵抗値は$0.1\mathrm{M\Omega}$以上でなければならない。
よって「イ」が正解となる。
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類題
- 令和3年度上期（午前） 問38
- 令和3年度下期（午前） 問36
- 令和2年度下期（午前） 問35
- 令和2年度下期（午後） 問36
- 令和元年度上期 問32
- 令和元年度下期 問39
- 平成30年度上期 問40
- 平成30年度下期 問38
- 平成29年度上期 問37
- 平成29年度下期 問37
- 平成28年度上期 問35
- 平成28年度下期 問39
- 平成27年度上期 問33
- 平成27年度下期 問39
- 平成26年度上期 問36
- 平成26年度下期 問40
問36
⑥で示す図記号の器具を用いる目的は。
イ．地絡電流のみを遮断する。
ロ．不平衡電流を遮断する。
ハ．過電流のみを遮断する。
ニ．過電流と地絡電流を遮断する。
解説
⑥で示す図記号は過負荷保護付漏電遮断器である。
漏電遮断器は漏電・過電流が発生した際、自動的に電路を遮断する器具である。
零相変流器が内蔵されており、地絡電流を検出する。
よって「ニ」が正解となる。
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類題
問37
⑦で示す器具はルームエアコン（定格$20\mathrm{A}250\mathrm{V}$)用コンセントである。
コンセントの極配置（刃受）で、正しいものは。
解説
⑦で示すコンセントは接地極付で$200\mathrm{V},\ 20\mathrm{A}$の定格である。
- イは接地極付単相$100\mathrm{V},\ 15/20\mathrm{A}$兼用である。
- ロは接地極付単相$200\mathrm{V},\ 20\mathrm{A}$用である。
- ハは接地極付単相$200\mathrm{V},\ 15\mathrm{A}$用である。
- ニは接地極付単相$100\mathrm{V},\ 15\mathrm{A}$用である。
よって「ロ」が正解となる。
表 コンセントの極配置（刃受）
| 使用電圧 | 定格電流 | ||
|---|---|---|---|
| $15\mathrm{A}$用 | $15\mathrm{A}/20\mathrm{A}$兼用 | $20\mathrm{A}$用 | |
| 単相$100\mathrm{V}$ （定格電圧$125\mathrm{V}$） | | | |
| 単相$200\mathrm{V}$ （定格電圧$250\mathrm{V}$） | | | |
| 三相$200\mathrm{V}$ （定格電圧$250\mathrm{V}$） | | ||
類題
- 令和3年度上期（午前） 問35
- 令和3年度下期（午後） 問39
- 令和2年度下期（午後） 問31
- 令和元年度上期 問33
- 令和元年度下期 問37
- 平成30年度下期 問34
- 平成28年度上期 問32
- 平成28年度下期 問40
問38
⑧で示す部分は防雨形コンセントである。
その図記号の傍記表示として、正しいものは。
イ．EX ロ．ET ハ．WP ニ．H
解説
- イの「EX」は「防爆形コンセント」である。
- ロの「ET」は「接地端子付コンセント」である。
- ハの「WP」は「防雨形コンセント」である。
- ニの「H」は「医用コンセント」である。
よって「ハ」が正解となる。
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類題
問39
⑨で示す器具にコード吊りで白熱電球を取り付ける。
使用できるコードと最小断面積の組合せとして、正しいものは。
イ．袋打ゴムコード $0.75\mathrm{mm^2}$
ロ．ゴムキャブタイヤコード $0.5\mathrm{mm^2}$
ハ．ビニルコード $0.75\mathrm{mm^2}$
ニ．ビニルコード $1.25\mathrm{mm^2}$
解説
ビニルコードは、熱の発生する器具には使用できない。
また、屋内配線に使用できるコードの最小断面積は$0.75\mathrm{mm^2}$である。
よって「イ」が正解となる。
類題
問40
⑩で示す図記号の名称は。
イ．ペンダント
ロ．引掛シーリング（丸）
ハ．埋込器具
ニ．天井コンセント（引掛形）
解説
⑩の図記号は、引掛シーリングローゼット（丸形）である。
その他の選択肢の図記号は、次の通り。
- イのペンダントの図記号は下記である。
- ハの埋込器具の図記号は下記である。
- ニの天井コンセント（引掛形）の図記号は下記である。
よって「ロ」が正解となる。
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