- 2019年2月22日
対称座標法変換の基本式
「零相成分」および「正相成分と逆相成分」の記事にて、任意の三相電気量の各相成分($a-b-c$領域における電気量)を、零相・正相・逆相の各成分($0-1-2$領域における電気量)へ変換するための考察を行った。 本記事では、実際の計算で使用する対称座標法変換の基本式について導出する。 対称座標法における零相成分 任意の三相電気量(電圧)を$\dot{V}_a,\ \dot{V}_b,\ \dot{V […]
「零相成分」および「正相成分と逆相成分」の記事にて、任意の三相電気量の各相成分($a-b-c$領域における電気量)を、零相・正相・逆相の各成分($0-1-2$領域における電気量)へ変換するための考察を行った。 本記事では、実際の計算で使用する対称座標法変換の基本式について導出する。 対称座標法における零相成分 任意の三相電気量(電圧)を$\dot{V}_a,\ \dot{V}_b,\ \dot{V […]
本記事では、クラーク変換法と、その対称座標法との相関関係について考察する。 a―b-c領域→対称分領域への変換 「対称座標法における正相成分と逆相成分」の記事において、三相電気量($a-b-c$領域)は対称分領域($0-1-2$領域)に変数変換できることが分かった。 対称座標法と同様に、「クラーク変換法」という変数変換法は、$a-b-c$領域の値を「$\alpha-\b […]
自分が電験一種を受験した際、一次試験で最も勉強したのが法規である(受験1年目でそれ以外の三科目を合格したというだけの理由であるが)。 その際、平成7年〜28年度までの過去問を徹底調査し、オリジナルまとめノートを作り上げるまでに至ったので、今回はそれを紹介する。 2021/7/16追記:「電気事業法その他関連法規」「電気設備技術基準・解釈」について、令和2年度までの過去問について調査した「令和3年度 […]
本記事では、対称座標法における正相成分と逆相成分について考察する。 不平衡かつ和がゼロでない三相電気量ベクトル 図1のように、不平衡かつ和がゼロにならない(閉じていない)三相電気量ベクトルを考える。 同図では、三相電圧$\dot{V}_a,\ \dot{V}_b,\ \dot{V}_c$について考えている。 図1 不平衡かつ和がゼロでない三相電気量ベクトル […]
零相成分(Zero phase sequence)とは三相不平衡な電気量において、各相すべてで大きさ・位相ともに等しい成分を指す。 本記事では、対称座標法における零相成分について考察する。 不平衡かつ和がゼロでない三相電気量ベクトル 図1のように、不平衡かつ和がゼロにならない(閉じていない)三相電気量ベクトルを考える。 同図では、三相電圧$\dot{V}_a,\ \dot{V}_b,\ \dot{ […]
本記事では、電線のたるみ(弛度)および実長の式を導出する。 架空送配電線のたるみ(弛度)・実長の式 図1のように、電柱などの支持物に取り付けられた架空送配電線(以下、電線)のたるみ(弛度)$D$は、$(1)$式で与えられる。 $$D=\frac{WS^2}{8T} ・・・(1)$$ また、電線の実長$L$は$(2)$式で与えられる。 $$L=S+\frac{8D^2}{3S} ・・・ […]
コンバインドサイクル方式の特徴 従来の汽力発電プラントと比較した場合の特徴は下記となる。 起動時間が短い 小容量機の組み合わせであることから、負荷変化率が大きくとれるため。 また、ガスタービンを使用した小容量機のため、起動時の暖機運転に要する熱量および時間が少なくてすむことから、汽力発電プラントと比較すると起動時間が短い。 起動から定格負荷までの起動時間は、1000MW […]
本記事では、火力発電所の大気汚染物質の種類と汚染防止対策について記述する。 大気汚染物質の種類 ばいじん 燃料中の不燃物質および燃焼後の灰およびすす。 硫黄酸化物 燃料中の硫黄分によるSO2およびSO3。 窒素酸化物 燃料中の窒素分によるNOxと、空気中の窒素によるNOx。 窒素酸化物の発生原因は次の二つ。 燃料の燃焼に伴い燃料中の窒素(N)分が酸素と反応 […]