電験一種一次試験 法規科目の攻略法

自分が電験一種を受験した際、一次試験で最も勉強したのが法規である。
(受験1年目でそれ以外の三科目を合格したというだけの理由であるが)

この際、平成7年〜28年度までの過去問を徹底調査し、オリジナルまとめノートを作り上げるまでに至ったので、今回はそれを紹介する。

なお、自分が受験したのは平成29年度であるが、平成30年度までの過去問について調査した。

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一次試験「法規」出題範囲別攻略

出題範囲は大きく4つに分類できると考える。

・電気事業法その他関連法規
・電気設備技術基準および解釈
・電気統計
・その他分野

各分野共通事項

法規科目は主に条文、もしくは知識の穴埋め問題が出題される。
知識問題はかなり範囲が漠然としているため、条文を暗記するのが勉強法の定石ではある。

しかし、過去の問題をいくら調査して勉強したとしても、全く勉強したことがない新規の条文問題が出題されることは大いにありうる。

実際、自分が受けたときも過去に出題歴のない条文が出題され、大問10点中2点しか取れず、泣きをみた。しかし、確実に覚えていたところを得点することで合格できた。

満点を取るには勉強範囲が広く、厳しい科目と思うが、「ヤマを張る」ことで6割は取れるようにできているのではないかと思う。

また、ヤマ張り勉強法ならば、初めて見る条文が出題されたとしても、覚えた条文に似たような文章があったため推測するとか、ある程度条文に対するセンスを鍛えることもできる。

電気事業法その他関連法規

毎年1〜2問出題される。

過去問を調査した結果、下記の法律から出題があった。

電気事業法
電気事業法施行規則
電気事業法施行令
電気工事士法
電気工事士法施行規則
電気工事業の業務の適正化に関する法律
電気工事業の業務の適正化に関する法律施行規則
電気関係報告規則
電気用品安全法
発電用風力設備に関する技術基準を定める省令

全部で10つもあるが、出題される条文の種類はそれほど多くなく、覚えること自体は後述する「電気設備技術基準及び解釈」より少ない。

中には何回も過去問から出ている範囲もあるため、コスパが良い分野であると思う。

細かい出題範囲については、PDFにまとめたので、一度確認してみてほしい。

これは自分が勉強していた自体に作成したまとめノートで、黄色マーキング部が過去に出題されたか、自分が重要であると感じた箇所である。
また、出題の年度も記載しているので、よければ活用してほしい。

電気設備技術基準および解釈分野

毎年3〜4問出題される。

出題範囲はもはや言うまでもなく下記である。

電気設備に関する技術基準を定める省令
電気設備の技術基準の解釈

特に「解釈」はこの科目で最も広範囲であり、すべて勉強するのは骨が折れる。

個人的には、一種が好む分野として、「電路の絶縁および接地」「特別高圧架空電線路」からの出題が二種以下より際立っていると感じる。
(というより、一種、二種、三種で好まれる出題分野は存在すると感じているが、特定には至っていない)
しかし、基本的には全般から幅広く出題される。

「省令」はすべてチェックしてもよいと思うが、「解釈」はヤマを張り、コスパ重視でいくことが他科目との折り合いも含め大事である。

これも細かい出題範囲はPDFにまとめたので、チェックしてみてほしい。

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電気統計分野

頻出ではないが、近年3~5年に1度出題される。

これまでの出題範囲としては下記が挙げられる。

経済産業省 資源エネルギー庁 各種統計情報(電力関連)
経済産業省 電気保安統計(結果の概要)
電力広域的推進運営機関 供給計画とりまとめ

出題される問題としては、その年の「発電出力」「需要電力量」「事故件数」など。

知っているかいないかだが、これらの数値は毎年そんなに劇的に変化することは考えにくく、問われたことのある事項に対して、今年はどうであったか一通りチェックしておくのが大事である。

この分野は教科書にはほぼ載っていない事項であり、幅広い分野から出題してくる一種の特徴を表していると思う。

一応、これもPDFは作成したが、自分の受ける年度のデータを改めて見直し、自分なりに一度まとめてみて欲しい。

その他分野

一次試験の「電力」、二次試験の「電力・管理」に出題範囲が似ている。

最近は「バイオマス発電」「中性点接地方式」「工場の負荷率向上」など、電力科目や二種以下の法規科目ではおなじみのものが多い。

自分は過去問しか勉強しなかった。この分野は、他科目の勉強でカバーできるものもあれば、文脈で推測できたり、問題文のガイダンスに沿っていけば解けることが意外と多い。

すべての勉強でカバーするには範囲が漠然とし過ぎているので、過去問を解いて感覚を養っておくのが大事であると感じる。

個人的には、平成24年度問4がかなり難しいと感じた。このような問題もたまに出題されるが、あまり神経質にならず確実に得点できる分野に勉強時間を当ててほしい。

PDF参照時の注意事項

以上、一種一次試験 法規科目についてまとめた。

やはり範囲が広いというのがこの科目のネックなところであるが、この記事が少しでも受験者の助力になれば幸いである。

なお、自作のPDFは平成29年当時の法律から作成したので、古い場合や間違っている場合があります。
その場合はコメントもしくはTwitter(@suriashinokato)にて連絡ください。

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