- 2021年12月13日
電気回路の法則・定理まとめ
本記事では、電気工学の基礎となる電気回路の法則・定理のうち、本サイトで解説したものについてまとめる。 電気回路とは 電気回路(electric(またはelectrical) circuit)とは「各々の性質をもつ回路素子を、それぞれの端子にて相互に接続することで、全体として所定の性質が満たされるように構成されたシステム」を示す。 回路素子を他の素子と接続する点を端子(terminal)といい、図1 […]
本記事では、電気工学の基礎となる電気回路の法則・定理のうち、本サイトで解説したものについてまとめる。 電気回路とは 電気回路(electric(またはelectrical) circuit)とは「各々の性質をもつ回路素子を、それぞれの端子にて相互に接続することで、全体として所定の性質が満たされるように構成されたシステム」を示す。 回路素子を他の素子と接続する点を端子(terminal)といい、図1 […]
本記事では、回路計算に使用する手法の1つであるミルマンの定理を導出する。 ミルマンの定理の概要 ミルマンの定理(Millman’s theorem, 帆足−ミルマンの定理、全電圧の定理ともいう)は、複数の電圧源および直列アドミタンスが並列接続された回路の開放電圧を求めるために使用される。 図1のような$n$個の電圧源$\dot{E}_1,\ \dot{E}_2,\ \do […]
フーリエ級数展開(Fourier transform)とは、複雑な周期関数を、三角関数といった単純な周期関数の和で表すことである。 本記事では、さまざまな交流波形のフーリエ級数展開の式を導出してまとめる。 フーリエ級数展開の概要 周期$T$である$x$の関数$f\left(x\right)$のフーリエ級数は、次式で表される。 $$\begin{align*} f\left(x\right)& […]
本記事では、さまざまな交流波形の平均値・実効値、およびそれらの値から導かれる波形率・波高率をまとめる。 各指標の定義式 平均値 平均値は、1周期間でとりうる瞬時値の平均の値となる。 周期$T$の交流波形$v\left(t\right)$の平均値$V_\mathrm{avr}$は、次式で計算できる。 $$V_\mathrm{avr}=\frac{1}{T}\int^{T}_{0}\left|v\le […]
本記事では、オームの法則の式の導出と、他分野における類似法則について解説する。 オームの法則の導出 オームの法則(Ohm’s Law)は「均一の物質から成る導線の2点間の電位差は、2点間に流れる電流に比例する」というものである。 法則自体は実験的に導かれたものであるが、ここでは導体内の電子の運動を考えることによってオームの法則の式を導出する。 導体断面を流れる電流 図1のように、長さ$ […]
本記事では、$RLC$直列回路の過渡現象の例題として、旧制度の電験一種の過去問題を取り上げる。 RLC直列回路の過渡現象(直流回路):例題 出典:電験一種筆記試験「理論」 昭和46年度問3 (問題文の記述を一部変更しています) 図1の回路において、スイッチ$\mathrm{S}$を閉じた後の$\mathrm{A-B}$間に現われる電圧の変化を求め、$R=\displaystyle{\frac{4} […]
本記事では、交流電源が接続された、相互インダクタンスを含む相互誘導回路における過渡現象について解説する。 回路方程式 図1は、自己インダクタンスがそれぞれ$L_1$,$L_2$,および相互インダクタンス$M$となる2つのコイルを互いに向かい合わせ、波高値$E_\mathrm{m}$,周波数$\omega$である正弦波交流電源$e=E_\mathrm{m}\sin\left(\omega t+\th […]
本記事では、直流電源が接続された、相互インダクタンスを含む相互誘導回路における過渡現象について解説する。 回路方程式 図1は、自己インダクタンスがそれぞれ$L_1$,$L_2$,および相互インダクタンス$M$となる2つのコイルを互いに向かい合わせ、直流電源$E$,抵抗$R_1$,$R_2$を接続した相互誘導回路にて、時間$t=0$でスイッチを閉じた状態のものを示している。 図1 相互 […]