- 2019年5月21日
四端子回路と無損失線路の融合問題
本記事では、電験一種の理論科目(旧制度)で出題された、四端子回路と無損失線路の融合問題を取り上げる。 近年ではこのような融合問題はあまり見られないが、前半は無損失線路(進行波)、後半は四端子定数の基礎問題であり、それぞれの知識を使って丁寧に追っていけば解くことはできる。 四端子回路と無損失線路:問題 出典:電験一種筆記試験 「理論」昭和55年度問1 図1のように、二つの無損失線路(サージインピーダ […]
本記事では、電験一種の理論科目(旧制度)で出題された、四端子回路と無損失線路の融合問題を取り上げる。 近年ではこのような融合問題はあまり見られないが、前半は無損失線路(進行波)、後半は四端子定数の基礎問題であり、それぞれの知識を使って丁寧に追っていけば解くことはできる。 四端子回路と無損失線路:問題 出典:電験一種筆記試験 「理論」昭和55年度問1 図1のように、二つの無損失線路(サージインピーダ […]
本記事では、これまでの例題と同様に、系統の各要素ごとに四端子定数を設定し、接続順で掛け合わせるごとで系統全体の四端子定数を算出する問題を解いていく。 四端子回路:例題 出典:電験一種二次試験「電力・管理」H19問3(問題の記述を一部変更しています) よくねん架された三相送電線1回線とタップ付き変圧器からなる送電系統がある。 図1に示すように、送電線はT形等価回路で表され、そのインピー […]
本記事では、四端子回路および四端子定数を扱う例題として、電験一種の過去問を解いていく。 四端子回路:例題 出典:電験一種二次試験「電力・管理」平成20年度問4(問題の記述を一部変更しています) 図1のような電源、架空線、変圧器、地中線および負荷で構成される電力系統を考える。 架空線の公称電圧は$500\mathrm{kV},\ $架空線の長さは$100\mathrm{km},\ $地中線の公称電圧 […]
四端子回路および四端子定数を扱う問題について解説する。 四端子定数は使いこなせれば系統の電圧・電力計算を機械的な計算で済ますことができる強力なツールとなり得る。 四端子回路:例題 出典:電験一種二次試験「電力・管理」H10問4(問題の記述を一部変更しています) 図1のようなタップ付き変圧器を途中の地点にもつ送電系統があり、負荷に複素電力$1.00+j0.20\ \mathrm{p.u.}$を供給し […]
本記事では、四端子回路に関する相反定理について解説する。 相反定理 図1のような四端子回路において、下記の条件を考える。 図1の四端子回路は内部に電源がなく、かつ受動線形素子(抵抗、インダクタンス、コンデンサなど)で構成される。 回路の端子$1-1’$を開放、かつ端子$2-2’$間を短絡したとき(図1上)、端子$1-1’$間に発生する開放電圧を$\dot{V}_ […]