電気工事士技能試験 よくある質問

電気工事士の技能試験について、よくある質問をまとめている。

※この記事は旧電気ライブラリーに掲載されていたもののリライト記事になります。

スポンサーリンク

複線図は必ず書く必要があるのか

複線図は書かなくても採点に影響しないが、結線間違いを防ぐために書くことをお勧めする。

以下、単線図から複線図を書く基本手順を紹介する。

複線図を書く基本手順

①電源や器具を配線図のとおり、配置する

②接地側電線(白線)を負荷とコンセントへつなぐ

③非接地側電線(黒線)をスイッチとコンセントへつなぐ

④対応するスイッチと負荷をつなぐ

⑤電線の色を決める

⑥リングスリーブの刻印を記入する

 

それでは、実際に図1の基本回路をもとに複線図を書いてみる。

 

図1 基本回路

 

①電源や器具を配線図のとおりに配置する

②接地側電線(白線)を負荷とコンセントへつなぐ

 

③非接地側電線(黒線)をスイッチとコンセントへつなぐ

④対応するスイッチと負荷をつなぐ

⑤電線の色を決める。

⑤-1. 接地側電線(白線)に「白」を記入する

 

⑤-2. 非接地側電線(黒線)に「黒」を記入する

⑤-3. 残った電線に残った色を記入する

⑥リングスリーブの刻印を記入する。

 

これで複線図の完成となり、ここから作業開始となる。

技能試験の作業時間は複線図を書く時間も含めて40分しかないため、複線図は3~5分で書けるように何度も練習してほしい。

 

欠陥はいくつで不合格となるのか

欠陥はひとつでもあると不合格となる。

欠陥例については下記を参照してほしい。

欠陥例一覧

電気工事士の技能試験では「欠陥」が1つでもあると不合格となる。一般財団法人 電気技術者試験センターより、欠陥の判断基準および注意すべきポイントが下記にて公表されている。 電気工事士技能試験(第一種・第二種)欠陥の判断基準([…]

 

寸法が記載の50%以下で欠陥となるが、どこからどこまでの寸法なのか

「寸法」は、器具の中心から器具の中心まで、および器具の中心からボックスの中心までを表す。

なお、ケーブルのシース部分が記載寸法の50%以下になっても欠陥にはならない。

 

単極スイッチに極性はあるのか

単極スイッチには下記の記号が表示されているが、非接地側電線(黒線)はどちらに結線しても構わない。

 

ランプレセプタクルの「受金ねじ部の端子」とは

ランプレセプタクルの「受金ねじ部の端子」とは図2に示す部位のことである。

なお、受金ねじ部は人の手に触れる可能性があるため、接地側電線(白線)を結線する。

.  

図2 ランプレセプタクルの受金ねじ部

 

3路スイッチで違う番号同士をつないでもよいのか

図3の3路スイッチは階段や廊下で使用され、2箇所で点滅させる回路に使用される。

  

図3 3路スイッチ

 

3路スイッチの結線は図4のようにする。電源と器具は「0」端子に結線し、配線間を「1」と「3」端子で結線する。

図4 3路スイッチの結線

 

このとき、電源につなぐ3路スイッチの「0」端子は非接地側電線(黒線)と器具をつなぐ必要があるが、「1」と「3」端子はどちらにつないでもよい。

図5の場合は左右両方正解だが、一般的に同じ番号同士をつなぐ。

なお、その他の端子は電線の色が決まってないため、好きな色を使用してほしい。

図5 3路スイッチの接続

 

アウトレットボックスにゴムブッシングを取り付ける際の表裏はあるのか

アウトレットボックスにゴムブッシングを取り付ける際の表裏はなく、図6のようにどのようにつけても問題ない。

 

図6 ゴムブッシングの取り付け

 

配線用遮断器や端子台への接続に輪づくりは必要か

配線用遮断器や端子台へは、図7のように電線の絶縁被覆を剥いだ状態でそのまま差込めばよい。

 

図7 配線用遮断器および端子台への接続

 

ウォーターポンププライヤーは必要か

技能試験において、ウォーターポンププライヤーは下記の作業に使用する。

  • ねじなしボックスコネクタのねじ切り
  • ボックスコネクタのロックナットの締め付け

図8中央のプライヤーとペンチはホームセンターで各300円程度である。

図8 工具(左からウォーターポンププライヤー、プライヤー、ペンチ)

 

 

ねじなしボックスコネクタのねじ切り

次に、ウォーターポンププライヤーがなくても、他の工具で代用可能かを検証する。

図9のように、プライヤーは少し力が必要だが、ねじを切ることができた。

 

図9 プライヤーでの作業

 

図10のように、ペンチはプライヤーより力は要らず、簡単に切ることができた。

 

図10 ペンチでの作業

ボックスコネクタのロックナットの締め付け

また、ロックナットの締め付けだが、図11のように普通のプライヤーで簡単に締め付け可能である。

図11 プライヤーによるロックナットの締め付け

 

なお、ペンチは先端の開きが狭いので少しやりづらい。

さらに、PF管用ボックスコネクタのロックナットも同様に簡単に締め付けできた。

 

ウォーターポンププライヤーは大きく、値段も少し高価である。

技能試験のためだけに工具を購入しようと思っている際は、安いプライヤーでも作業可能なので参考にしてほしい。

タイムスイッチの仕組みを教えてほしい

タイムスイッチは設定時間によってONとOFFを繰り返す回路に使用され、「同一回路型」と「別回路型」がある。

「同一回路型」はタイムスイッチと負荷が同一電源の場合、「別回路型」はタイムスイッチと負荷が別電源の場合に使用される。

 

電気工事士の技能試験では「同一回路型」が主に出題されるので仕組みを説明する。

 

図12はタイムスイッチと負荷だけの回路であり、内部のモーターには常に電源が供給されている。

ONの時間になると自動的に接点が閉じて、負荷に電源が供給される。

図12 タイムスイッチを含む回路

 

技能試験ではタイムスイッチを端子台で代用する場合が多く、図13のように結線する。

図13 タイムスイッチの結線

パイロットランプの各回路の考え方がわからない

パイロットランプの下記回路について、シンプルな考え方を紹介する。

  • 常時点灯回路
  • 同時点滅回路
  • 異時点滅回路

複線図を複雑に見ている人は、電気回路の基本を思い出し、シンプルに考えることをお勧めする。

 

常時点灯回路

常時点灯回路は、パイロットランプに常に電気が供給されている状態である。スイッチの影響を受けないので、常に点灯している。

 

同時点滅回路

同時点滅回路は負荷と並列に結線され、スイッチと同時に点灯する。

 

異時点滅回路

異時点滅回路では、スイッチがOFFのときパイロットランプと電灯が常に点灯しているように見える。

しかし、パイロットランプの内部抵抗は非常に大きいため、分圧の公式により電圧はほぼパイロットランプに印加される。

このとき、電灯は電圧が足りず、点灯することができない。

スイッチがONになると、パイロットランプが短絡されるので電灯が点灯する。

 

リモコンリレーがある問題が難しい

第二種電気工事士の技能試験では、図14のようにリモコンリレーを使用する問題が登場する。

図14 リモコンリレーを含む回路

 

初学者にとっては複雑に見えるかもしれないが、施工省略の部分は無視し、図15のようにスイッチの集合体であると考えるとよい。

これが理解できれば、普通のスイッチと同様に複線図が描ける。

図15 リモコンリレーをスイッチの集合体とみなした場合

 

リモコンリレーの配線

同様の問題で、リモコンリレーに至るケーブルの本数までは公表されてないが、下図のように「VVF1.6-2Cケーブル2本」または「VVF1.6-2Cケーブルを3本」を使用する2パターンを想定しておく必要がある。

 

図16のように、VVF1.6-2Cケーブルを2本使用する回路は各接点間をわたり線で配線する。

 

 

図16 リモコンリレー配線にVVF1.6-2Cケーブルを2本用いた場合

 

過去の技能試験では、図17のようにVVF1.6-2Cケーブルを3本使用するパターンも出題されている。

 

図17 リモコンリレー配線にVVF1.6-2Cケーブルを3本用いた場合

 

関連記事

第二種電気工事士の筆記試験では、器具や工具などの写真や配線図記号を見て、名称や用途を選ぶ問題が出題される。特に配線図問題では、図記号で示す器具を写真の中から選ぶ問題が多く出題される。写真・名称・図記号・用途などをセットで覚え[…]

 

電気工事士試験の関連記事はこちら↓

電気工事士

電気工事士向けコンテンツの一覧と、第二種電気工事試験について記載する。※こちらのコンテンツは、基本的に旧電気ライブラリーに掲載されていたもののリライト記事になります。試験内容について第二種電気工事士の資格を取得するには、試験[…]


スポンサーリンク

スポンサーリンク