接地工事【電気工事士向け】

本記事では、接地工事の種類と工事内容、接地抵抗測定について記載する。

※この記事は旧電気ライブラリーに掲載されていたもののリライト記事になります。

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接地工事の種類

接地工事とは、感電や漏電を防止したり、保護装置などを正常に動作させるために施す工事で、機器接地系統接地がある。

 

機器接地

機器接地の目的

  • 人などへの感電を防止する。
  • 漏電による火災を防止する。
  • 保護装置を確実に動作させる。

機器接地の種類

  • A種接地:高圧や特高機器の外箱、鉄台など。抵抗値は$10\mathrm{\Omega}$以下。
  • C種接地:$300\mathrm{V}$を超える低圧機器の外箱、鉄台など。抵抗値は$10\mathrm{\Omega}$以下。
  • D種接地:$300\mathrm{V}$以下の機器の外箱、鉄台など。抵抗値は$100\mathrm{\Omega}$以下。

 

系統接地

系統接地の目的

・変圧器の内部混触により高電圧が低圧側へ侵入するのを防止する。

系統接地の種類

  • B種接地:高圧と低圧を結合する変圧器の中性点または一端。抵抗値は一線地絡電流値を$150$で除した値。

 

接地抵抗値と施設対象

電技解釈第17条に示される各種接地工事の抵抗値と施設対象について、表1に示す。

 

表1 各種接地工事の抵抗値と施設対象

種類接地抵抗値施設対象
A種接地工事$10\mathrm{\Omega}$以下特別高圧用計器用変成器の二次側電路、高圧または特別高圧用機器の鉄台など
B種接地工事変圧器の高圧側または特別高圧側の一線地絡電流値で$150$を除した値以下高圧または特別高圧と低圧を結合する変圧器の低圧側中性点
(中性点がない場合は、一端に施す)
C種接地工事$10\mathrm{\Omega}$以下$300\mathrm{V}$を超える低圧用機器の鉄台なと
D種接地工事$100\mathrm{\Omega}$以下高圧用計器用変成器のニ次側電路、$300\mathrm{V}$以下の低圧用機器の鉄台など

 

低圧電路の接地工事

電技解釈第17条に示される低圧電路の接地工事(C種およびD種)における接地抵抗値について、表2に示す。

 

表2 低圧電路の接地工事における接地抵抗値

種類接地抵抗値接地線の太さ地絡を生じた場合に0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置を施設する場合
C種接地工事$10\mathrm{\Omega}$以下$1.6\mathrm{mm}$以上$500\mathrm{\Omega}$以下
D種接地工事$100\mathrm{\Omega}$以下
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接地工事の省略条件

電技解釈第29条において、接地工事が省略できる条件について、以下のように定められている。

  • 対地電圧が$150\mathrm{V}$以下の機器を乾燥した場所に施設する場合。
  • 低圧用の機械器具を絶縁物(乾燥した木製の床など)の上で取り扱う場合。
  • 2重絶縁構造の機械器具を施設する場合。
  • 鉄台や外箱の周囲に絶縁台を設ける場合。
  • 水気がない場所において、電路に漏電遮断器(電気用品安全法の適用を受けた定格感度電流が$15\mathrm{mA}$以下、動作時間が$0.1$秒以下の電流動作型のもの)を施設する場合。
  • 電路の電源側に絶縁変圧器を施設し、機械器具側の電路を非接地とする場合。

 

接地抵抗測定の方法

電気工事試験試験では、接地抵抗測定における極の配置の順番と距離が頻出である。

図1において、各接地極を$\mathrm{E-P-C}$の順番で、直線上に$10\mathrm{m}$間隔で配置して接地抵抗を測定する。

 

図1 接地抵抗測定の方法

 

測定の前には下記を確認する。

  1. 電池容量が正常であること。
  2. 地電圧が許容値以下であること。
  3. 端子間を短絡して、指示計の零点を調整すること。

なお、接地抵抗計はアナログ形とデジタル形があるが、いずれも出力電圧は交流電圧である。

 

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