- 2019年4月14日
四端子回路の例題(変圧器およびT形等価回路)
本記事では、これまでの例題と同様に、系統の各要素ごとに四端子定数を設定し、接続順で掛け合わせるごとで系統全体の四端子定数を算出する問題を解いていく。 四端子回路:例題 出典:電験一種二次試験「電力・管理」H19問3(問題の記述を一部変更しています) よくねん架された三相送電線1回線とタップ付き変圧器からなる送電系統がある。 図1に示すように、送電線はT形等価回路で表され、そのインピー […]
本記事では、これまでの例題と同様に、系統の各要素ごとに四端子定数を設定し、接続順で掛け合わせるごとで系統全体の四端子定数を算出する問題を解いていく。 四端子回路:例題 出典:電験一種二次試験「電力・管理」H19問3(問題の記述を一部変更しています) よくねん架された三相送電線1回線とタップ付き変圧器からなる送電系統がある。 図1に示すように、送電線はT形等価回路で表され、そのインピー […]
送電線の送電能力を向上させる方策として、静止形無効電力補償装置(SVC)などの電圧維持装置を、送電線途中の開閉所などに設置することが考えられる。 今回は最大送電出力と送出点の関係を求める電圧・電力計算の例題で、SVCの接続も絡めたものを取り上げる。 系統の電圧・電力計算:例題 出典:電験一種二次試験「電力・管理」H12問3(問題文の一部を変更しています) 図1に示すような送電線があり、両端$S$お […]
本記事では、四端子回路および四端子定数を扱う例題として、電験一種の過去問を解いていく。 四端子回路:例題 出典:電験一種二次試験「電力・管理」平成20年度問4(問題の記述を一部変更しています) 図1のような電源、架空線、変圧器、地中線および負荷で構成される電力系統を考える。 架空線の公称電圧は$500\mathrm{kV},\ $架空線の長さは$100\mathrm{km},\ $地中線の公称電圧 […]
系統の電圧・電力計算について、例題として電験一種の問題を解いていく。 本記事では調相設備を接続する場合の例題を取り上げる。 系統の電圧・電力計算:例題 出典:電験一種二次試験「電力・管理」H25問4(問題文の記述を一部変更しています) 図1に示すように、こう長$200\mathrm{km}$の$500\mathrm{kV}$並行2回線送電線で、送電端から$100\mathrm{km}$の地点に調相 […]
四端子回路および四端子定数を扱う問題について解説する。 四端子定数は使いこなせれば系統の電圧・電力計算を機械的な計算で済ますことができる強力なツールとなり得る。 四端子回路:例題 出典:電験一種二次試験「電力・管理」H10問4(問題の記述を一部変更しています) 図1のようなタップ付き変圧器を途中の地点にもつ送電系統があり、負荷に複素電力$1.00+j0.20\ \mathrm{p.u.}$を供給し […]
本記事では、各種中性点接地方式の特徴を解説し、その中でも特に直接接地系統および抵抗接地系統における健全相電圧上昇および事故電流の大きさについて考察を行う。 各種中性点接地方式の概要 直接接地方式 直接接地方式は、変圧器中性点をインピーダンスを介さず直接大地に接続する方式である。 日本では公称電圧$187\mathrm{kV}$以上の超高圧送電系統に採用されている。 図1に直接接地方式 […]
発電機の運転に関して、事故が起きた場合に脱落することを考慮して、供給予備力を確保することが必要となる。 本記事ではその例題として、電験一種一次試験の法規科目で出題された問題を取り上げる。 供給予備力および発電機出力:例題 出典:電験一種一次試験「法規」H24問4(問題の記述を一部変更しています) ある電力系統には、表1に示す$G1$から$G6$の発電機がある。 各発電機は次のような特 […]
本記事では、二線断線時の故障計算について、電験一種の過去問(改題)を解いていく。 二線断線故障計算:例題 出典:電験一種筆記試験(旧制度)「送配電」 昭和62年度問3改題 図1に示すような三相三線式架空配電線路の中間点において、$b$,$c$相二線断線故障が発生した。 断線点負荷側に発生する零相電圧を求めよ。 ただし、断線点から見た電源側の零相インピーダンスを${_A}\dot{Z_ […]
一線断線時の故障計算について、例題として電験一種の過去問を解いていく。 今回取り上げる問題は近年の一種二次試験の問題の中でも計算量はトップレベルであり、それゆえに完答するためには正確な理解が求められる。 一線断線故障計算:例題 出典:電験一種二次試験「電力・管理」H26問3(※問題の記述を一部変更しています) 図1は1回線送電線を介して同期発電機、中性点を直接接地した昇圧変圧器から三相平衡負荷へ送 […]
二線地絡時の故障計算について、例題として電験一種の過去問を解いていく。 今回は対称座標法は使用せず、電圧不平衡回路の計算によって解いている。 二線地絡故障計算:例題 出典:電験一種二次試験「電力・管理」平成13年度問4(※問題の記述を一部変更しています) 図1のような非接地方式の6.6kV平衡三相配電線(50Hz)のb, c相で地絡故障(地絡抵抗の大きさはb, c相とも同じ)が発生した。 このとき […]