本記事では、2019年度第二種電気工事士技能試験において、電気技術者試験センターから公表されている候補問題のうち、No.6について取り上げる。
解説動画
本動画では、複線図を書く手順と作業の流れを解説している。
本記事では電気工事士の技能試験で行う単一作業を動画で解説している。試験勉強に活用してほしい。[afTag id=11282]VVFストリッパーの使用方法VVFストリッパーは第二種電気工事士および第一種電気工事士の技能試験を突[…]
単線図
図1に本問の単線図を示す。この単線図は電気技術者試験センターから公表されている。
記載寸法は過去の問題を元に独自に予想したものであり、試験当日は問題をよく読んでから作業を開始してほしい。
図1 単線図
施工条件
下記に本問の施工条件を示す。
- 配線および器具の配置は、図1に従って行う。
- 3路スイッチの記号「0」の端子には電源側または負荷側の電線を結線する。
- 3路スイッチの記号「1」と「3」の端子にはスイッチ相互間の電線を結線する。
- 電源からの接地側電線には、すべて白線を使用する。
- 電源から3路スイッチSおよび露出形コンセントまでの非接地側電線には、すべて黒線を使用する。
- 引掛シーリングローゼットの接地側極端子(Wまたは接地側の表示)には白線を結線する。
- 露出形コンセントの接地側極端子(Wの表示)には白線を結線する。
- VVF用ジョイントボックスを経由する電線は、すべて接続箇所を設けること。
- A部分の接続箇所は、差込形コネクタによる接続とする。
- B部分の接続箇所は、リングスリーブによる終端接続とする。
- 露出形コンセントの結線は、ケーブルを挿入した部分に近い端子に結線すること。
この施工条件は候補問題および過去の問題から予想して作成したものであり、実際の問題と表現の方法が少し異なるが、大きく変わることはない。
試験当日は、接続方法などが変わることがあるため、施工条件をよく読んでから作業を開始してほしい。
使用材料
表1に本問の使用材料を示す。
表1 使用材料
材料名 | 寸法[mm] | 数量 |
---|---|---|
600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル(VVF)青色 平形2.0mm 2心 | 250 | 1本 |
600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル(VVF) 平形1.6mm 2心 | 850 | 1本 |
600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル(VVF) 平形1.6mm 3心 | 1050 | 1本 |
引掛シーリングローゼット(角形) | 1個 | |
露出形コンセント | 1個 | |
タンブラスイッチ(3路) | 2個 | |
埋込連用取付枠 | 2枚 | |
リングスリーブ(小サイズ) | 4個 | |
差込形コネクタ(2本用) | 2個 | |
差込形コネクタ(3本用) | 2個 |
表1の使用材料は、候補問題および過去の問題から予想して作成したものである。
支給される器具やケーブルの寸法は大きく変わることはないが、接続方法によりリングスリーブや差込形コネクタの個数が変わる可能性がある。
試験当日は、問題に記載されている支給材料を良く確認してほしい。
複線図
図2に公表されている単線図を元に作成した複線図を示す。
図2 複線図
複線図を書かなくても作業は可能だが、接続間違いや刻印間違いを防止するために複線図を書くことをお勧めする。
練習を重ねれば、1~3分程度で書くことができる。定規やカラーペンを使って丁寧に書く必要はないので、電線の本数と色、刻印が分かるように書くこと。
動画では、音声付きで書く手順を解説しているので、参考にしてほしい。
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