- 2019年2月27日
相反定理と四端子定数
本記事では、四端子回路に関する相反定理について解説する。 相反定理 図1のような四端子回路において、下記の条件を考える。 図1の四端子回路は内部に電源がなく、かつ受動線形素子(抵抗、インダクタンス、コンデンサなど)で構成される。 回路の端子$1-1’$を開放、かつ端子$2-2’$間を短絡したとき(図1上)、端子$1-1’$間に発生する開放電圧を$\dot{V}_ […]
本記事では、四端子回路に関する相反定理について解説する。 相反定理 図1のような四端子回路において、下記の条件を考える。 図1の四端子回路は内部に電源がなく、かつ受動線形素子(抵抗、インダクタンス、コンデンサなど)で構成される。 回路の端子$1-1’$を開放、かつ端子$2-2’$間を短絡したとき(図1上)、端子$1-1’$間に発生する開放電圧を$\dot{V}_ […]
本記事では、実際の計算で使用するクラーク変換法の基本式について導出する。 α-β-0領域⇒a-b-c領域への変換 電圧のα-β-0⇒a-b-c変換式 今回扱う$a-b-c$領域の電気量ベクトルは、これまで用いてきたものと同様の図1のベクトルとする。 図1 $a-b-c$領域の電気量ベクトル 「クラーク変換法①」の$(1)$および$(2)$式より、$\alpha$電圧$\dot{V_\ […]
本記事では、対称座標法を用いた計算において重要な式である「発電機の基本式」を導入する。 発電機の内部等価回路 図1は、発電機を「三相平衡した理想電圧源」で表した内部等価回路を示している。 図1 発電機の内部等価回路 図1に示す各電気量および定数の詳細は下記となる。 $\dot{E}_a,\ \dot{E}_b,\ \dot{E}_c$:発電機の内部誘導起電力、$\dot […]
本記事では、有効電力、無効電力および複素電力の定義式とその導出について解説する。 有効電力の定義式 電圧・電流の瞬時値の式 時間$t$で値が変化する交流波形で表される電圧および電流の瞬時値を$v(t)$および$i(t)$とすると、 $$\begin{cases}v(t)&=V\cos\omega t &・・・(1)\\\\i(t)&=I\cos(\omega t-\phi) […]
「零相成分」および「正相成分と逆相成分」の記事にて、任意の三相電気量の各相成分($a-b-c$領域における電気量)を、零相・正相・逆相の各成分($0-1-2$領域における電気量)へ変換するための考察を行った。 本記事では、実際の計算で使用する対称座標法変換の基本式について導出する。 対称座標法における零相成分 任意の三相電気量(電圧)を$\dot{V}_a,\ \dot{V}_b,\ \dot{V […]
本記事では、クラーク変換法と、その対称座標法との相関関係について考察する。 a―b-c領域→対称分領域への変換 「対称座標法における正相成分と逆相成分」の記事において、三相電気量($a-b-c$領域)は対称分領域($0-1-2$領域)に変数変換できることが分かった。 対称座標法と同様に、「クラーク変換法」という変数変換法は、$a-b-c$領域の値を「$\alpha-\beta-0$領 […]
自分が電験一種を受験した際、一次試験で最も勉強したのが法規である(受験1年目でそれ以外の三科目を合格したというだけの理由であるが)。 その際、平成7年〜28年度までの過去問を徹底調査し、オリジナルまとめノートを作り上げるまでに至ったので、今回はそれを紹介する。 なお、自分が受験したのは平成29年度であるが、平成30年度までの過去問について調査した。 一次試験「法規」出題範囲別攻略 出 […]
本記事では、対称座標法における正相成分と逆相成分について考察する。 不平衡かつ和がゼロでない三相電気量ベクトル 図1のように、不平衡かつ和がゼロにならない(閉じていない)三相電気量ベクトルを考える。 同図では、三相電圧$\dot{V}_a,\ \dot{V}_b,\ \dot{V}_c$について考えている。 図1 不平衡かつ和がゼロでない三相電気量ベクトル […]
本記事では、対称座標法における零相成分について考察する。 不平衡かつ和がゼロでない三相電気量ベクトル 図1のように、不平衡かつ和がゼロにならない(閉じていない)三相電気量ベクトルを考える。 同図では、三相電圧$\dot{V}_a,\ \dot{V}_b,\ \dot{V}_c$について考えている。 図1 不平衡かつ和がゼロでない三相電気量ベクトル このような任意の三相電 […]